京都大学 理学部 理学科(高卒認定試験取得)

一言でいえば、本質的なこととは何かを、つかんでもらうことを基本方針とします。抽象的なことばで説明するより具体的に説明する方が分かりやすいと思うので高校の化学ででてくるモルという例で指導の方針を説明します。ほかの科目でもその基本的な方針は同じですので。モルという概念は高校で化学を習う人にとっての最初の躓きのポイントとして悪名高い概念ですが、これは鉛筆屋さんが鉛筆を数えるときのダースという概念と同じものなのです。鉛筆を大量に数える時も一本一本数えるのは大変だから12本をひとつのセットとして何ダースあるか数えます。同じように化学では原子などのツブを数えるときに一個一個数えていると日が暮れてしまうので6*10^23個を一つの単位として何モルあるかを数えるわけです。ここでは簡潔にしか説明できませんが、実際に一緒に考えてもらいながらこのように説明すれば小学生でも確実に分かります。この説明の仕方の良い点はどうしてモルなどというものを考えるのかをしっかりと説明している点です。そしてモルを使う理由がわかればその使い方もすぐに理解できます。ここで本質的なのはモルがダースと同じく数えやすさのために考えられた単位だということです。勉強ができる人の多くはこのような本質的なことを自分で見つけることができるわけです。つまり成績を上げるためには、本質的なことを教わり、最終的にはそれを自分で見つけることができるようになることが一番なのです。それを実際に体験してみてください。