京都大学 文学部 (神戸女学院高校出身 )
学力を伸ばすにあたってもっとも重要なことは、基本を完璧に習得することだと思っています。難しい問題を解くためには発想力やひらめきが必要なのではなく、そのもととなる基礎知識・基礎的な解法・そのパターンを把握すればよいのです。特に受験勉強においては、いかに効率よく少ない知識で多くの問題に対処できるか、その応用力が試されます。私は暗記が苦手だったので、社会や理科も、最低限の基礎知識を身に着け、それをつなぎ合わせて問題を解く、というスタイルで勉強しました。数学などは、暗記科目ではないといわれますが、実際、制限時間の中でその問題にどうアプローチするかを素早く決定するためには、簡単な基本的な問題を数多くこなし、出題傾向に合わせて解法パターンを分析し、使う公式や解き方の種類をある程度記憶させておく必要があります。どの科目においても、最低限の暗記は避けられません。実際、暗記は時間さえかければ必ずできるものなのです。しかし受験勉強の場合、問題集をたくさんこなしたり論述の練習をしたりと、他にもしなければならないことが溢れかえっています。なので私が受験生だった時は、そのゆっくり暗記をしている時間はとても無駄に思えてしまって、ついつい後回しにしてしまうのです。なので、どのような方に指導させていただくことになっても、出来るだけ実際に問題を解いていく中で記憶し、暗記していくことができるように指導していきたいと思います。印象的な問題や、単純明快な問題は、その問題とセットにしてすべてを記憶されることが多いのです。それの積み重ねで、応用力を発展し、かつしっかりした基礎を固められる学習指導ができればよいな、と思っています。