京都大学 法学部(近畿大学付属高校出身)

指導に当たっては、どの教科であっても、私は大きく分けて次の2点について重視しています。一つは、やはり基礎的な知識を確実に定着させることです。それは、私自身の受験体験の中で、どのような難関校を目指す場合であっても、受験生の間に\”差がつく\”のは多くの場合、基礎的な知識が確実に自分のものになっているか否かの点においてであると感じることが多かったからです。基礎的知識を真に自分のものにするためには、それらが本当に自分の頭に定着しているか、繰り返し確認することが大切だと思っています。私が重視していることの2点目は、問題を解くに当たり、その知識をどのように使えばよいのかということを実感してもらうことです。数学における定義や公式などの基本的知識を習得したとしても、それらの知識をどのように使って問題の解決に当たるのかを知らなければ、実力としては不充分だからです。私は、問題の発見→既に学んだ知識のあてはめ→結論の導出という問題解決のプロセスを、そもそもの出発点から、途中の論理のステップを省略することなく、丁寧に一つ一つ説明してあげることが大切だと思っています。