京都大学 薬学部 薬学科(高槻高校出身)
自分が受験生のころは、何より数学と英語に力を入れていました。それは受験科目の配点が高かったという理由だけでなく、数学や英語の考え方や暗記方法が他の科目の基礎になると考えていたからです。 例えば、三角関数や数列の分野は公式が多く、何回見てもその公式を忘れてしまい、問題を解くことができないという受験生は少なくないと思います。しかし、三角関数の数ある公式も、たった一つの公式さえ覚えてしまえば、あとは簡単な式変形で他の公式も導くことができます。したがって数学を指導する際には、むやみに公式を覚えさせようとはせず、論理的にその公式を導けるようになることで、考えることの重要性、楽しさを教えられればと思っています! 英語を勉強する際にも同様のことが言えます。例えば、単語を覚えられないという生徒がいた場合、それは記憶力がよくないというわけではなく、単語同士をうまく関連づけることができていないだけなのです。例えば、succeedという単語ひとつにしても、successfulやsuccessionなどたくさんの派生語があり、また意味を関連づけることで、その反対語のfailという単語も覚えやすくなります。このように、あるひとつの単語からいくつもの単語を学習することができるのです。 以上のように、ただ単に公式を暗記したり、単語を覚えたりするのではなく、何かと関連づけながら、考えて覚えていくことで、数学や英語の苦手意識をなくし、そこから他の科目への意欲、果てには勉強の楽しさというのも感じることができるようになればと思っています!