京都大学 工学部 地球工学科(淳心学院高校出身)
私が考える学習指導方針は二つある。一つは、勉強する楽しさを共有すること、そしてもう一つは論理的に考えることである。 人はなぜ勉強するのか。私はよくこのようなことを考える。もちろん大企業に就職するためだ、と考える人もいるだろうし、現に私もそのために勉強しているといっても過言ではない。せっかく入った学校を、卒業できずに中退してしまうのはあまりにももったいない。だから勉強するのである。 しかしそのためだけに勉強しているのか、と問われると必ずしもそうではない。私が勉強するもうひとつの理由、それは勉強を楽しみたいからである。今まで説明をいくら聞いてもわからなかった問題がふとした瞬間わかり、自分はこの瞬間のために勉強していたんだと実感する。これは誰にでもあることだと思う。私は生徒さんとなるべく多く、このような瞬間を共有できるような指導をしたいと考えている。 また人はよく、自分には才能がないからこのような問題は解けない、と言う。では、その才能とは何だろうか。私は、それはカンの良さである、と思う。ある分野において、カンがよく働けばわざわざ一つ一つの論理をたどっていかなくても理解はできるが、カンがあまり働かないとうまく問題が解けないのであると、私は考える。したがって、なるべくカンに頼らず、一つ一つ論理的な説明を心がけようと思う。