京都大学 工学部 物理工学科(京都市立堀川高校出身)
まず、指導方針を述べる前に自分の高校時代の先生の話をしたいと思います。
その先生は、数学を私たちに教えていました。先生の授業は宿題の解説を先生が行うという形式で、先生は解説でたくさんの別解を紹介しておられました。 先生は「数学の問題を解くことは山を登ることに似ている」とおっしゃっていました。数学の問題は山頂へ行くルートがいくつもあるように、まっすぐで早い解き方や、地道に答えに向かっていく解き方などさまざまだということです。しかし、決して早いルートが一番良いのではなく、個々の選んだルートで山頂に着けば良いのだともおっしゃっていました。 先生の授業のおかげで問題が解けたときに、考え方が人と違っても、自分は正解にたどり着けたのだという喜びを感じることができました。同時に自分の考え方に自信がつきました。
私はこの先生のように、自分の力で問題を解けたという喜びを感じられる教え方ができればよいと考えています。そのためには、多くの問題に触れる必要があります。そこでわからないことが出てくるでしょう。私は生徒がその疑問を解決し自分なりの理解をする手助けがしたいです。